山岳白書
昨日、山岳白書を頂いてきました。
山岳白書は、ここ3年 毎年頂いています。
山岳白書には昨年平成20年の
岐阜県側の山岳遭難事故、山岳警備活動の状況などが
まとめてあり、北アルプスをホームグランドにしている私には
勉強になり、戒めにもなる内容です。
内容を見て少し自分なりの感想を
今年の発生件数は40件で過去五年で
では平均的な数だそうです。でも、40件は決して少ない
数ではないと思います。
山別で見ると
一番多いのは槍穂高連峰で27件。
人気のエリアで危険も多い場所なのでうなずけます。
遭難者の山岳会所属状況は所属11件未組織29件
未組織の遭難者が高い割合を占めていると
山岳会に所属していない人は
未熟のような記載のされ方をしています。
しかし言い方を変えれば山岳会に所属している
山のエキスパートのはずなのに
これだけ遭難事故を発生させ、重大事故も起こしています。
遭難者の年齢別状況
30代以下は14人(28.6%)
40代以上は35人(71.4%)
確かに、中高年は多いです。
でも、中高年だから遭難しやすいのではいようです。
入山している中高年が多いから仕方の無いことでしょう。
もし入山の割合が若者中心だったら絶対若者の遭難者が多いと思います。
遭難パーティーの人数構成状況
遭難件数40件(死行方不明者6)中、単独件数は13件(死行方不明者2)
よく、単独登山は悪いといわれますが
パーティーを組んでいてもチームワークがしっかりしてなかったり
素人の集まりだったり、ましてやエキスパートの集まりでも遭難します。
単独云々より、それぞれの危機管理意識の問題のような気がします。
以上が白書を見て、少し感じたことです。
人それぞれ、数字の捕らえ方は違いますし。
私の考えてることは、一般的ではないかもしれないです。
黒雷鳥の意見は間違ってる!なんて書きこみはしないでくださいね。
遭難事故を自らも起こさないように努力して
日々の登山を楽しんでいますので。
今年も、厳冬期が終わり、まもなく本格的な登山シーズンが
始まりますが、事故も無く山を存分に楽しめたらなと思ってます。
県警の方々、遭対協の方々、民間捜索隊の方々は
私たちが山を楽しめるように活動していただき頭がさがります。
本当にありがとうございます。