穂高縦走記7
間ノ岳の頂上で、休んでいると
奥穂高で出会った、ペアが登って来るのが見えた。
そんなに時間もかかりそうでなかったので待っていた。
ペア到着後、ここまでの道程の事を、話しながら休憩する。
やはり、先ほどすれ違った10人パーティーは
私以外の目にも危なっかしく映ったようで
この方たちも、10人パーティーの事を心配していた。
疲れも落ち着いたところで間ノ岳の西穂高側の斜面を下る。
ここも浮石だらけ。
先行者も居るので浮石を踏ぬかないよう
そして自ら落石を作らないように慎重に下る。
間ノ岳は、風化が進んでいて
穂高連峰の中で、一番弱いピークなんでしょう。
非常に繊細な山に感じました。
そんな間ノ岳を振り返って眺める。
間ノ岳を下ってからの西穂高までの登りもきつかった。
奥穂高から岩を這い上がったり下りたり
足場の確保に集中していたから、ここまでで
肉体的にも、精神的にも疲労がピークに達していたのだと思う。
西穂高手前の少し平らなピークを越え
やっと、西穂高に到着!!
達成感と、緊張感から解き放たれた開放感。
そして、楽しい縦走がこれで終わってしまうという
寂しさが入り混じった複雑な気持ちだった。
本当に、ここを歩く事が出来てよかった。
また、いつか歩こう。
あとは、見覚えのあるルートなので
ゆっくり下りることに。
しかし、疲労が蓄積していたのか右足を
負傷していたことに気がつく。
奥穂高から西穂高に下るルートは体力的には楽だが
足腰には、負担が掛かるようです。
そんな事があり西穂高からの下りは、足取りも軽くとは言えず
ストックの力を借りてゆっくり下りました。
そして、なんとかロープウェイ西穂高口駅に到着。
携帯の電波も届くようになったので
電源を入れると、連れからメールで穂高でヘリの墜落事故を知る。
その後、友人から安否の確認の電話やメールが・・・・
大変ご心配をおかけしました。
今回の遭難、事故のニュースで
このルートが危険であると、世間一般の知ることとなりましたが
山歩きの経験を積んでのぞめば本当に良いコースだと思います。
コースタイム
●9月10目
新穂高8:45
白出沢出合9:55-10:05
重太郎橋11:10
荷付小屋跡11:50-12:00
穂高岳山荘14:15
●9月11日
穂高岳山荘4:50
奥穂高岳5:20-5:50
ジャンダルム7:00-7:15
天狗岳8:50-9:20
間ノ岳10:10-10:30
西穂高12:00-12:20
西穂山荘14:40
西穂高口駅16:00